2007年5月31日(木)
高齢者にとまどう旅行業者(中国)
最近、ある旅行社の組織する高齢者ツアーで、参加者が突然病死したこともあって、いくつかの小旅行社は高齢者旅行から手を引き始めたという記事が「重慶」(5.25)にあった。高齢者市場には多くの問題があるが、基準がないのが問題のようだ。
ある旅行社は、市の高齢者旅行は旅行市場の11%を占めるという。高齢者旅行商品は多いが、それらの多くを大きな旅行社が扱っている。●高齢者旅行市場の問題点
通常の旅行者のためのマニュアルはあるが、高齢者旅行者のものは整備されていない。コースを手配するにしても、一般を対象としたコースのため、名所を何カ所も訪れるのは高齢者には負担である。
多くの高齢者は病気になりやすく、うまく対応できなければ、旅先で死亡するかもしれない。その外に高齢者は節約派で財布のひもが固いので、旅行社の利潤は薄い。
そうした理由から、高齢者旅行市場はリスクの割には利潤が少ないので、多くの旅行社はツアーを組織したがらない。しかし口コミの効果があり、潜在力のある市場である。どうしたら高齢者ツアーをうまく実施するか?専門家は、高齢者旅行ツアーの規範を作って注意事項を明示し、一団体に1名の医者を配置し、少なくとも10人の高齢者に1名のガイドを付ける。また食事も少量で、消化のよいあっさりしたメニューを用意し、コースも1日に2つの目的地に限定するなどの注意が必要という。さらに高齢者ツアーガイドと派遣医師を育成できれば、申し分ないのだが。
参考:05年上海で開催された老年旅行会議のデータに、「中国の70%近くの老人は旅行をしたいと思っており、そのうちの17%の老人は経済的ゆとりがあり、高級の旅行に参加する意思がある」との結果が出ている。
関連データによると、2004年に中国の老人旅行の割合は旅行市場の20%ぐらいまでを占めるが、オフ・シーズンでの割合は50%以上までなるというから無視できない存在である。
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